半坪ビオトープの日記

ムラサキツユクサ

この赤紫色の花は、ムラサキツユクサ属のオオムラサキツユクサ(Tradescantia virginiana) 。右上の、花径が3cmほどのムラサキツユクサ(T. ohiensis)とよく似ているが、やや大きく4〜5cmはある。
ともに北アメリカ東部原産で、前者のオオムラサキツユクサの色は紫が基本でまれに淡紅色や白がある。後者は青紫が基本でまれに淡紅色がある。前者が明治初年、後者は昭和初年に渡来した。
よく見ると花糸に紫色の細毛が密生している。この毛は1列の細胞からなり、細胞分裂などの観察用に利用される。
両者を交雑させた園芸品種もたくさん出回っていて区別は難しい。花は午前中のみ開き、午後にはたたまれつぼみのようになる。
属名は、1629年にアメリカ大陸で草花の種を集めて歩いた、イギリスのチャールズ1世の園丁であったトラデスカントの名に因む。