半坪ビオトープの日記

カルナ・ブルガリス

グランドホテルの2階の半分以上の部屋に、100年以上前の開業当時の道具類や写真などの資料がたくさん展示されている。昔の波立つ氷河の様子を描いた絵も何点かある。
これは新旧氷河の比較写真であり、左が1860年の様子、右が2003年の様子で、氷河の厚さが10m以上薄くなっているのがよくわかる。地球温暖化の証拠のひとつである。
右上の米粒ほどの小さな花は、ギョリュウモドキ属のカルナ・ブルガリス(Calluna vulgaris)。花色は赤が多いが、白、ピンク、赤紫など変化に富む。vulgaris とは、普通のという意味。エリカ属に似るが1属1種で、ヨーロッパから小アジアにかけて分布する。北ヨーロッパでは荒地を覆う低木としてごく普通に見られる。