半坪ビオトープの日記

ブラシノキ

オーストラリア原産の常緑低木。真っ赤なブラシのような花が異国情緒を感じさせ、一度見たら目に焼きつく特異な花である。学名(属名)の Callistemon =カリステモンは、ギリシア語の Kallos =美しいと、 stemon =雄しべの2語からなり、赤く美しい雄しべが長く突き出て花茎を取り巻き、ビン洗いのブラシのようで、英名も Bottle Brush という。
日本には明治中期に渡来し、高さは2〜3mになる。葉は細長く革質で長さは8〜10cm。5〜6月、本年枝の先に長さ10cmほどの穂状花序を出す。花弁や萼は開花後すぐに落ち、多数の雄しべが残る。花糸は赤色、葯は黄色。花後、多数の果実が枝を取り巻いてつく。果実は2〜3年残る。これは赤塚植物園で見かけた花だが、向かいの東京大仏のある乗蓮寺の庭にも咲いていた。