半坪ビオトープの日記

イボタノキにツマグロヒョウモン

通勤途中、ツマグロヒョウモンのオスがイボタノキ(水蠟の木)の花の上を舞っているのを見かけた。イボタノキの花は花冠が8mmほどの筒状花で、先が4裂している小さな花だ。それが3cmほどの総状花序に、純白の米のようにかたまっている。いい香りがするのか、ツマグロヒョウモンは夢中で蜜を吸っているようで、近づいても中々気づかない。
イボタノキは日本、中国、朝鮮の山野に生え、高さ2m前後になる落葉低木。葉は対生し全縁で長さは2〜5cm、長楕円形で鈍頭、葉質はやや薄い。
イボタノキの仲間にはオオバイボタやミヤマイボタがあるが、どの樹皮にもイボタロウカイガラムシ(イボタロウムシ)が寄生し、その虫が分泌したイボタろうはロウソクの原料や家具の艶出しなどに使われた。
また、イボタノムシという、イボタガ(開帳10cm前後)の幼虫がイボタノキを食害する。