半坪ビオトープの日記

キリシマ(キリン)

根津神社ツツジがはや満開という記事が出ていたが、先日も住宅地を歩いていたらあちこちでツツジが咲いていた。
日本に原産し、また、改良発達した各種のツツジの中で、海外で最も歓迎されているのが、このキリシマ(霧島)といえる。別名クルメツツジの方が通りがよいかもしれない。クルメツツジ天保年間(1830〜44)に旧久留米藩武家や町家の間でツツジ類の栽培の流行が起こって、遠く肥後や薩摩などの山野から採集し鑑賞に供したことから広まった。弘化2年(1845)には126品種の番付が発表されている。
アメリカには1917年及び1919年に輸送紹介された。特に後者は Wilson's Fifty として有名になった50品種で、アメリカの植物愛好家を魅了した。それから欧米に広まっていった。今では300品種以上あるといわれる。
これは代表品種のキリン(麒麟)。萼が弁化して花が二重になった淡紅色の小輪で、花壇材料としてもよく植えられている。