半坪ビオトープの日記

hantubojinusi2007-01-17

職場の近くに東福寺という真言宗豊山派の寺がある。八代将軍徳川吉宗が鷹狩の折、食事をした御膳所跡がある。その山門の脇にスイセン水仙)が咲いている。
海岸沿いに野生化し、北限は日本海側で越前崎、太平洋側では房総半島となっている。地中海沿岸が原産で平安時代末期に中国から渡来したとされる。ニホンズイセンともいうが、学名は、Narcissus tazetta var. chinensis で、ギリシャ神話の美少年ナルシスが属名になっており、標本は中国と読みとれる。スイセンの読みも中国名の水仙の音読みである。
12月より咲き始め、房咲きで芳香があり、春を告げる清楚な姿が万人に好かれる。園芸品種は一万種以上といわれ、イギリスの国花の一つであり、日本では福井県県花になっている。
伊豆の爪木崎の群生地で見渡す限り咲いている花を見たことがあるが、道端の庭先で見かけるたびにその雄大な光景を思い出すものだ。