半坪ビオトープの日記


一本杉公園と刻まれた石の門の門扉をよくみると、開門時間が8時から17時となっていて、昼間だけ開園していることが分かる。

道なりに進むと整備された林の中に池が二つほどあった。

広場には「赤駒を山野に放し捕りかにて多摩の横山徒歩ゆか遣らむ」という、万葉集の歌(第二十・四四一七、宇遅部黒女)が彫られた石碑が立っていた。
夫である防人の豊島郡の上丁椋椅部荒虫のために、赤駒を山野に放牧したがとらえられず、夫に多摩の横山を歩かせてしまうのだろうか、と嘆いている。
万葉集約4500首のうち93首を占める防人歌は、編纂者大伴家持兵部省の役人で全国の防人部領使を監督する立場にあったため、国司に協力を求めて収録したといわれる。

大きな池の周りにはいくつかの石が配され、常緑の松や梅などが植えられてゆったりとした風情であった。