半坪ビオトープの日記


青色に反り返る星形の美しいこの花は、ムラサキ科ボラゴ属のオフィキナリス(Borago officinalis) で、通称ボリジと呼ばれる。属名は、ラテン語 borra(剛毛)に由来し、茎葉が剛毛に覆われていることにちなむ。
オフィキナリスとは薬用を意味し、和名はルリジサ(瑠璃萵苣)で、英名はボラージ(Borage) という。
その昔、聖母マリアの青い衣を描くのに花が使われたため、「マドンナ・ブルー」とも呼ばれ、花形から「スター・フラワー」の別名もある。
南ヨーロッパの荒れ地などに広く分布する野生のハーブで、古くから強壮、血液浄化など薬用に利用され、憂鬱を取り除くともいわれる。酸性のものに入れると青い花はピンク色に変わる。

若葉はキュウリのような爽やかな香りがあり、ハーブティ、天ぷら、サラダなどに利用される。
素敵な利用法にクリスタライズド(砂糖菓子)があり、卵白を塗った花弁をグラニュー糖でまぶして乾燥させて作る。
葉や花は食べられるが、茎や萼は苦味があり、食用には適さない。また、アルカロイド系のピロリジンが少量だが含まれるので、食べ過ぎは要注意とされている。