半坪ビオトープの日記

ヒュウガミズキ

伊豆高原一帯はサクラが満開で花見客がたくさん集っていた。桜並木通りはソメイヨシノが満開であり、さくらの里公園や付近の道路沿いでは白い花びらのサクラが多く咲いていた。大室山から伊豆スカイラインの道路沿いではキブシの花があちこちに垂れ下がり、クロモジの花もすっかり開いていた。
さて、これはヒュウガミズキ(日向水木)の花。先月、近くの公園で見かけた。
高さは2〜3mになるが植木では1m程のものが多い。3〜4月、長さ2cmの短い穂状花序に黄色の花が1〜3個咲く。よく似た仲間のトサミズキの花穂の半分くらいの長さ。公園などに植えられるが、見栄えがするトサミズキの方が圧倒的に多い。
ヒュウガミズキは日向地方には自生せず、一名イヨミズキともいうが伊予にもない。石川、福井、兵庫県などの日本海側と、台湾に自生する。
マンサク科トサミズキ属の落葉低木。トサミズキ属は、ヒマラヤと東アジアに特産の珍しい属で、約20種ある。そのうちの4種が日本に自生する。トサミズキのほかの近縁種に、キリシマミズキとコウヤミズキ(ミヤマトサミズキ)がある。