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家の基礎の壁に袋状のジグモの巣が立ち上がっていた。巣の中のジグモの姿を見たくて、子供の頃によく巣を引っ張り出してみたものだ。巣の長さは１０ｃｍほどで、巣を開いてみると中には１２ｍｍほどのオスがいた。頭を拡大してみると、黒いルビーのような単眼が二つ認められる。クモには八つの単眼があり、科によって並び方が違う。体全体が茶色でつやがあり、大きな上あごで袋に触れる虫を巣に引きずり込んで食べるという。