水潜寺は、北条氏に仕えた阿佐美氏の中興になるものといわれる。その阿佐美氏館は、下流の日野沢川左岸南面の中腹にある。
観音堂の左には、大きな讃仏堂が建っている。あまりにも大きく、境内が細長いので、正面から全体を撮ることはできない。
讃仏堂は納経所も兼ねていて、ここで住職から話を聞くことができる。御賓頭盧様も祀られている。
讃仏堂の左には、結願堂がある。右手前には、百寺の名前が記された石輪が回せる百観音功徳車がある。
向拝虹梁の彫刻も、よくできているといえよう。
堂内の左には西国阿弥陀如来、中央には秩父千手観音、右には坂東薬師如来が祀られている。
結願堂の前にも、本堂の前と同じく、百観音御砂が納められていて、この足形の上に立って堂内の3体の本尊を拝めば、日本百観音巡礼の功徳が得られるといわれている。
結願堂の左手には、仏足堂がある。
堂内には仏足跡が安置されている。仏足は釈迦の遊行教化を表象したもので、尊いものとして信仰されている。