今晩泊まるホテル、昨夏開業したばかりのEntôu(エントウ)は、菱浦港の入口に建っている。中ノ島の対岸には西ノ島があり、菱浦港は、島前3島で囲む島前カルデラの入り口でもある。菱浦湾は、明治の文豪・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が明治25年(1892)隠岐旅行で8日間も滞在した。水泳を楽しんだり、少女が機織る姿を心ゆくまで眺めたり、この地を最も気に入り、菱浦湾を「鏡浦」と名付けたという。
夕方、入浴後に海を眺めると、菱浦港を出航して西ノ島の別府港へ向かう高速船・レインボージェットの姿を見かけた。
ホテル・Entôuは、地産地消をモットーに旬の食材をあしらえた料理を提供する。前菜は、筍と栄螺。四角い木箱の中に乾燥させた葉や茎を敷き詰め、大きな石の上にパンに乗せた筍と栄螺の前菜が乗っている。洒落ているが気取り過ぎかも。
スープはじゃがいもの冷製スープ。上品な味わいだ。
海鮮サラダには、ハナダイコンとナノハナの花びらが散らしてある。