半坪ビオトープの日記

コルドバ、ポトロ広場、夕食

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ポトロ広場

ミラフローレス橋から北東へ旧市街の路地を進むとポトロ広場がある。15世紀に仔馬(ポトロ)の像の噴水が設置されたためこの名がある。コルドバ市の紋章がこの仔馬なのであり、市民に愛されている広場である。

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旅籠屋ポトロ

この広場のすぐ西に旅籠屋ポトロ(Posada del Potro)がある。文豪セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』にも登場する旅籠屋で、セルバンテスも宿泊したという。

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ラファエロ勝利記念碑

ポトロ広場の近くにも聖ラファエロ勝利記念碑が建っている。メスキータの尖塔ミナレットの上、メスキータの裏の広場、ローマ橋とここを入れて、すでに4つの記念碑を見た。コルドバの守護神とはいえ、数百年前の記念碑がいまだにいくつも残されていることに驚かされる。

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レストランentre Olivos

コルドバの夕食は、旧ユダヤ人街にある小さなレストランentre Olivos(オリーブの間)にした。

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RACION DE FOIE(フォアグラ1皿)

これは前菜のRACION DE FOIE(フォアグラ1皿)。小さなパンにフォアグラのパテとジャムをのせてカナッペにして食べる。ジャムはイチジク、イチゴ、マロンの3種。

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ALBONDIGAS(ミートボール)

こちらはALBONDIGAS(ミートボール)。ミートボールにはベシャメルソースがかけられ、パセリが振り掛けられている。

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ARROZ CON MARISCO(海鮮パエリア)

こちらはARROZ CON MARISCO(海鮮パエリア)。パエリアの起源は、スペインに稲作をもたらしたアラブ人に由来する。9世紀以降、アル=アンダルスのムスリムの間で作られてきた。「パエリア」という名称は本来、バレンシア語でフライパンを意味する。バレンシア地方にこの調理器具を用いた料理法が伝わるうちに料理の名称としてスペイン人全体や他国民に広まったという。パエジェーラと呼ばれる大きなパエリア鍋で炊き上げた海鮮パエリアを、店員がテーブル脇で取り分けてくれた。フォアグラをはじめ、どの料理も美味しかった。とりわけスペインを代表する人気料理のパエリアが気に入り、この後、鍋を買いたくなって金物屋を見つけると物色したが、荷物になるので最終的には諦めた。

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コルドバ市庁舎

夕食後は、散策がてら旧市街地をのんびり宿に向かう。歩行者専用の広い通りには明るいネオンが輝いている。左に見える建物がコルドバ市庁舎であり、その手前にローマ神殿跡がある。

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ローマ神殿跡

ローマ神殿跡には12本の大理石の列柱が高々と聳え立っている。古代ローマ時代には属州ヒスパニア・バエティカの首都として、皇帝ネロの家庭教師を務めた哲学者セネカをはじめ、多くの学者や詩人を輩出するなど、ローマ文化の中心地として栄えたという。

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商店街のネオン

商店街の中空に飾られたネオンの灯りが美しく輝いている。