半坪ビオトープの日記

マドリードの夕食

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カイシャフォルム・マドリード

プラド大通りに面した一角に、壁面が緑で覆われた垂直庭園と左の独創的な建築が目を引く。カイシャフォルム・マドリードCaixa Forum Madrid)というソーシャルカルチャーの拠点である。スイスの建築家ユニットのヘルツォーク&ド・ムーロン(Herzog & De Meuron)設計事務所により建てられ、古代・近代・現代美術や音楽祭、マルチメディアアート、各種ワークショップ、討論会などが催されている。斬新な建築デザインも注目の的である。

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ポルチーニのリゾット、ロパ・ビヱハ

スペイン最初の夕食は、マドリードプラド美術館の近く、安くて美味いと評判のレストラン、Más Al Sur(もっと南)を選んだ。左のリゾットは、Risotto de Boletus con crujiente de Jamón(ポルチーニのリゾット、カリカリベーコン乗せ)。右の肉料理は、Ropa vieja(ロパ・ビヱハ、古着)。古着とは風変わりな名前だが、キューバ料理。刻んだフランク(トモバラ後方部の赤身肉)のステーキ。じっくり煮込んだスネ肉をバラバラにほぐしたような食感が珍しい。

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フムスの野菜乗せ

こちらは、Hummus con Verduritas(フムスの野菜乗せ)。フムスとは、ひよこ豆のペーストを味付けした伝統的なアラブ料理。これまた伝統的なピタというパンにつけて食べることが多い。

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サルモレッホ

こちらの冷製スープは、Salmorejo(サルモレッホ)。生ハム(ハモンセラーノJamón Serrano)とゆで卵がトッピングされているスペイン料理。完熟トマトと乾燥させたパン、オリーブオイル、ニンニク、酢等から作るクリーム状のトマトスープ。コルドバの郷土料理として知られる。

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小エビのアヒージョ

こちらは、Gambones al Ajillo(小エビのアヒージョ)。ニンニクと赤唐辛子もたっぷりのオリーブオイルに浸かっている。バルの定番料理としてお馴染みである。

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チェリモヤ(チリモジャ)

夕食後、例によりコンビニに立ち寄る。今回の旅行、全てが素泊まりなので、水などの飲み物や翌朝の食べ物を買う。最近は日本でもそうだが、ヨーロッパも真冬とはいえ野菜も果物も種類が多い。ザクロの下にある見慣れないこの果物は、チェリモヤChirimoya、チリモジャ)という。パイナップル、マンゴスチンとともに世界三大美果といわれる果物で、原産地はコロンビアやエクアドルである。味は甘くてやや酸味があり、「森のアイスクリーム」とも呼ばれるそうだ。16世紀にスペイン人により発見され世界中に広まったという。

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リンゴや洋ナシ

他にもリンゴや洋ナシなど果物の種類も多く、しかも値段が驚くほど安い。