半坪ビオトープの日記

霧島町蒸留所、地鶏みやま


隼人町から霧島山麓に向かう途中、酒屋の看板に「隼人」の文字が目に入ったので立ち寄った。芋焼酎専門の日当山醸造が、隼人町特産品協会推薦品に認定されているという焼酎「隼人心」を造っている。鹿児島県産の「黄金千貫」という芋を使っている。これも含め、酒屋の薦める薩摩の芋焼酎を数本買い求め送ってもらった。

この旅で初めての雨が降り止まず強くなってきたので、予定の霧島神宮はあきらめて翌朝に回し、芋焼酎の蒸留所見学に切り替えた。霧島山麓にある霧島町蒸留所では、かめ壺仕込み芋焼酎「明るい農村」の製造工程を見学できる。

中央に立つ「明るい農村」に使っている芋は、鹿児島県産の「黄金千貫」という皮も中身も黄色い、でんぷん質の多いさつまいもである。芋焼酎は一般にさつまいもを蒸して使うが、右手の「農家の嫁」では、「黄金千貫」をじっくり焼き芋にしたものを原料にしている。蒸し芋に比べて水分量が少なく、もろみは粘りが強いけれども、芋の香りは蒸し芋よりすっきりしているという。左手の赤芋仕込の「明るい農村」は、「黄金千貫」を使わず、赤いさつまいもを使う。もろみは鮮紅色だが、蒸留すれば透明になる。見学すると、記念に焼酎造りに使用している霧島の名水がもらえる。
最近、近所で「明るい農村」を見つけたので買い求め飲んだら、コクがあり美味しいので病みつきになり、このところ毎晩飲み続けている。

製造場に向かう敷地の裏手からは、雲がかからなければ、坂本龍馬が新婚旅行で登った「高千穂峰」も見えるはずである。その高千穂峰から流れてくるのが、鮎も泳ぐ清流「霧島川」である。

製造場の中に入ると蔵人が作業する様子が見える。

場内の右手には蒸留器、左手にはもろみタンクがあり、中央床にはかめ壺が埋められている。

霧島山麓で昼食となると店が少ないので悩ましいが、薩摩地鶏料理「みやま」に決めた。

地鶏刺身の三色盛りは、もも・はね身・砂ズリを特製刺身だれでいただく。焼き物は、もも・むねの塩味と、ハツのたれ味(にんんく醤油味)を注文する。

刺身のももは柔らかく、砂ズリはこりこり歯ごたえがある。焼き物も塩味、たれ味それぞれ楽しめて良かった。

あまりの美味しさに感激し、地鶏のから揚げも追加注文してしまったが、こちらはそれほどではなかった。