半坪ビオトープの日記

東栄町の花祭り


四つ舞は4名で舞うが、時間も長く洗練された技術が必要で、20〜26歳の熟練した青年が扇、やち、剣の3折の舞を担う。
舞は太鼓の調子、笛の旋律と歌ぐらの音曲が三位一体となって成り立つ。舞の場面ごとに歌い分ける60種類もの歌を覚えることも、想像を絶する修練が必要と思われる。

茂吉鬼は、舞の最後を締めくくるように朝方に登場することが多かったことから朝鬼とも呼ばれる。鉞(まさかり)ではなく槌を持って舞うのが特徴で、花宿の主人の舞とされている。

祭りの終盤、一番の盛り上がりを見せるのが湯ばやしという軽快な舞である。舞の最後に振りかけられる「生まれ清まりの産湯」といわれる釜の湯を浴びれば、無病息災、健康で過ごすことができると村人に歓迎されている。

花祭会館では、花祭の様子を20分ほどでビデオ鑑賞できるほか、祭りに使われる鬼の面や小道具などを見学できる。館内中央には衣装をつけた人形が集まる舞庭(まいど)が設けられ、花祭の臨場感が多少とも味わえる。
この河内の役鬼の面は、左から猿田彦命須佐之男命、大国主命二つである。

こちらは御園(みその)の役鬼の面で、左から榊鬼、山見鬼、朝鬼である。御園の花祭は「大入系」で、舞も一本足で手を大きく広げて鶴のように舞うという。

これは小林の役鬼の面で、左から榊鬼、山見鬼、茂吉鬼である。「大河内系」唯一の花祭といわれる小林の花祭では、地区最多の47の神事・舞の次第が残されている。

こちらは中在家の役鬼の面で、左から榊鬼、山見鬼、茂吉鬼である。中在家の花祭は、戸数が少ないため他地区の応援を得て行われている。

役鬼の面は11の地区により少しずつ異なっていて面白い。ほかに田楽面も陳列されている。  

ここに集められている面は、古戸(ふっと)の田楽面である。右上にはささらが展示されている。古戸の花祭は神仏混淆の形式を色濃く残し、振草系の中で最も古いとされる。
東栄町にはちょうど花祭の時期に訪れたのだが、残念ながらこの日はどの地区でも開催されていなかった。