半坪ビオトープの日記

野反湖、富士見峠


6月中旬に群馬県野反湖榛名山神社周辺を廻った。久しぶりのハイキングなので朝早く野反湖に直行したが、富士見峠(1561m)に着いたのは9時半になった。どんよりした天気の中、峠の駐車場に着いた途端に雨が降り出した。シラネアオイが満開だというので、取りあえずそこまで登り、雨がやまないようなら引き返すことにして歩き始めた。

富士見峠の休憩舎の裏から野反湖を眺めているうちに、雲が切れて雨がやんできた。野反湖は、群馬県と長野県の県境付近の分水嶺にあった自然湖にダムを設けてかさ上げした人造湖であり、信濃川水系中津川の水源となっている。北端のダムはまだ群馬県だが、ダムの先には長野県の秋山郷があり、その先は新潟県津南町となる。

これから登るのは、野反湖の東側にある八間山で、駐車場の先に見える登山道を登ったところがイカイワの肩、左の峰がイカイワの頭、その左奥が八間山と思われる。上りは1時間半の行程である。

休憩舎の西に見えるのは弁天山(1652m)で、その先にも野反湖の西を囲む山々を廻るハイキングコースがある。

道路を横切ったところに八間山の登山口がある。シラネアオイ群生地まで10分、八間山まで2kmと表示されている。傾斜もそれほど急ではなさそうだ。

登山道に入ると道の両脇にイワカガミ(Schizocodon soldanelloides)の花がたくさん咲いていた。山の上ならともかく、これほど多くのイワカガミの花が登山口に咲いているのを見たことがない。

イワカガミの種類は多く特定が難しいが、花数が数個から10個近くあるので、イワカガミそのものであろう。北海道から九州までの山地帯〜亜高山帯に生え、花茎は10〜20cmになる。