半坪ビオトープの日記

川場村田園プラザ


吉祥寺のある川場村一帯は、中世の頃大友氏が支配し、谷地には大伴の館があった。南北朝時代北朝方についた大友氏と、南朝方についた新田氏との抗争で館は焼失したが、その跡地に吉祥寺末万松山桂昌寺が建立された。吉祥寺の北東約1kmにある桂昌寺には、「女啄木」といわれた江口きちの墓がある。彼女の歌碑は、田園プラザにかかるふれあい橋のたもとに残されている。
さて、川場村でランチといえば、道の駅川場村田園プラザがぜひとも立ち寄りたいところだ。吉祥寺から向かうとすぐ、すでに茶色くなった大きな杉玉を見つけた。冬の酒造りの始まりを知らせるもので、「極楽は何処の里と思ひしに杉葉立てたる又六が門」と一休が詠っている。ちなみに又六とは、一休のいた大徳寺の門前の酒屋の名である。迷わず「水芭蕉」の蔵元・永井酒蔵に立ち寄った。

真っ赤なハナモモや色濃い桜の花が咲く庭の先に、旧酒蔵を開創した古新館があり、各種生酒の試飲や販売がされている。試飲ができないのは残念だが、自分用の土産として群馬の地酒「水芭蕉」を買い求めた。

道の駅川場村田園プラザは、通称「田(でん)プラ」。関東好きな道の駅5年連続第1位に選ばれ、年間集客数が百万人を超えるという。広い敷地内には、ビール工房、パン工房、ミルク工房、ミート工房、ピザ工房、地ビールレストラン武尊、そば処、ファーマーズマーケットなどの施設が点在している。尾瀬方面のスキー場や吹割の滝、老神温泉の帰りなどに立ち寄る人が多い。
たいへん人気があるというハム・ソーセージの山賊焼を味わいたいと、奥の方に位置するミート工房に駆けつけたが、店内に余りにも多くの客が並んでいたので諦めた。

しかたなく手前のビール工房・パン工房が併設されている地ビールレストラン武尊で、食事をすることにした。右の建物は、野菜天そばが人気のそば処「虚空蔵」である。

人気のある「もちぶたステーキ」の定食を食べたが、分厚いリブロースの肉が柔らかく、とてもジューシーで美味しかった。時々食べ放題のイベントがあると聞いて、なお驚いた。