半坪ビオトープの日記

ひろしま美術館


平和記念公園から広島城に向うと、城の手前左手の中央公園内に、ひろしま美術館がある。昭和53年(1978)に広島銀行の創立100周年を記念して開館された。

フランス印象派を中心に、ゴッホピカソなどの近代絵画の秀作が数多く収蔵されている。

入口を抜けると、円形の展示室本館があり、内部は四つの展示室に区切られている。

第1展示室は、19世紀半ばのフランスを中心とするロマン派から印象派までのヨーロッパ美術をテーマとしている。左の絵はフランソワ・ミレーの「刈り入れ」で、右の絵はエドゥワール・マネの「灰色の羽根帽子の婦人」である。館内はもちろん撮影禁止なので、パンフの切り抜きを載せる。

左の絵はクロード・モネの「セーヌ河の朝」で、右の絵はオーギュスト・ルノアールの「パリスの審判」である。第1展示室には、このほかにもドラクロワ、コロー、クールベピサロドガなどが展示されている。

第2展示室は、ポスト印象派と新印象主義をテーマとしている。この絵はゴッホの「ドービニーの庭」(1890)である。ほかにもスーラ、シニャックゴーギャンセザンヌロートレックムンクなどの作品が展示されている。

第3展示室は、フォーヴィスムピカソをテーマとしている。左の絵はパブロ・ピカソの「酒場の二人の女」で、右の絵はアンリ・マティスの「赤い室内の緑衣の女」である。ほかにもヴラマンク、ルオー、ブラック、レジェなどの作品が展示されている。

第4展示室は、エコール・ド・パリをテーマとしている。マリーローランサンユトリロモディリアーニシャガールなどの作品が展示されている。別館には日本近代絵画も展示されているが、特別展中は鑑賞できない。左の絵は黒田清輝の「洋燈と二児童」で、右の絵は岸田劉生の「支那服を着た妹照子像」である。
約300点の収蔵作品のうち、本館ではフランス近代美術を常時約90点、美術の流れに沿って展示されていて、近代美術史を総覧することができ、興味深く鑑賞に浸る時間が過ごせた。