半坪ビオトープの日記

広電、お好み焼き


広電(ひろでん)の愛称で親しまれている広島電鉄は、日本最大の路面電車事業者及び中四国地方最大のバス事業者である。前身の広島電気軌道(株)は明治43年(1910)に設立され、現広島電鉄は昭和17 年(1942)に設立され、長い歴史を持つ。
専用軌道の宮島線が16Km、ほぼ全線が併用軌道の軌道線6路線の合計は19Km、総延長35Kmの路線を持つ。昭和20年8月6日の原爆投下で車両の多くが被災したが、宮島線は翌日から、市内軌道も9日から一部運行再開して、途方に暮れる市民を勇気づけたとされる。
昭和40年前後には日本各地と同様、路面電車存廃問題に直面したが、広電の「電車を守る」宣言で存続へ方針転換し、各地から入手した廃止車両の塗装も維持したため、ファンからは「路面電車の博物館」とも呼ばれ親しまれた。ワンマンカーの導入やドイツを中心としたヨーロッパの車両の導入など合理化や改良も進めた。この超低床電車は、平成11年(1999)に導入されたドイツシーメンス製のGREEN MOVER5000形である。

ようやく平成16年(2004)になって、国産初の100%超低床電車を導入するに至った。この電車がそのGreen mover max5100形である。その後も平成25年(2013)には新しい超低床電車1000形が運行開始され、電停のバリアフリー化などのサービス向上計画も進んでいる。

牡蠣などの海産物以外で、広島名物の筆頭に挙げられるのは、広島風お好み焼きであろう。近年ではご当地グルメの代表格といわれ、広島では60年もの歴史があるという。市内で600軒以上、県内には2000軒以上あるといわれる。
老舗や名店が集まる市内中心部では、県内外の客が多く訪れ混雑しているという。原爆ドーム近くのこの「長田屋」には外国人客も多く、店外に待つ人もたくさんいる。待ち時間は1時間半と聞いて諦めた。

有名店はどこも混雑しているとわかったので、ピックアップしていた「あまんじゃく」に向った。サンモール地下にある目立たない店で、普段はサラリーマンで混む人気店というが、週末のせいかがらがらだった。

生地と具材を混ぜ合わせて焼く関西風の「混ぜ焼き」とは違い、薄い生地の上に野菜や肉、麺などの具材を重ねて焼き上げる「重ね焼き」が特徴である。目玉焼きは別に焼いておくようだ。

こちらが一番基本のそば玉に、葱のトッピングを追加したもの。そば玉にも多少の肉は入っていて、5分もかからず出来上がり。そば玉500円に葱100円と安いが、味はしっかりしていてとても美味しい。

こちらはイカが入っているモモタローで、650円。結構美味しかったので、他の店で食べてはいないが、これで広島のお好み焼きを味わったことにする。