半坪ビオトープの日記

高原温泉、泥火山


翌朝は早くから晴れ渡って、絶好の登山日和である。ヒグマ情報センターの後ろに見える山々は、大雪山南北縦走路の尾根であるが、尖って見えるのは縦走路手前のえぼし岩という岩峰であり、そのすぐ左の平たい山が忠別岳(1,962m)と思われる。緑岳は、センター前の道を右手奥に進む。

山荘の左手には、林野庁森林管理署の森林パトロール高原事務所がある。黒岳や銀泉台にもあり高山植物保全や登山道の維持管理を行っている。ここに登山カードを提出した。

山荘と高原事務所の間を北に進むと、遊歩道と登山口に向う。

道端には朝日に照らされてオオハナウド(Heracleum lanatum var. asiaticum)の大きな複散形花序がまぶしい。花序の周辺部の花が大きく開いているのがよくわかる。

こちらの道端には、シロバナニガナ(Ixeris dentate var. albiflora)が咲いている。

やや開けたところに高原温泉の案内板が立っている、この辺りに小さな噴気孔がある。

左手の藪の中に、泥火山と呼ばれる泥が沸騰している湯壷があるが、思ったほど大きくはない。

広い登山道の右側には、湯煙を上げている噴気孔がいくつかあった。

登山道脇には、淡紅紫色のヨツバヒヨドリ(Eupatorium ehinense var. sachalinense)がたくさん咲いていた。北海道と本州近畿地方以北の山地の湿った草地などに生える多年草で、高さは1mほどになる。フジバカマ属の仲間はよく似ているが、四葉鵯(ヨツバヒヨドリ)は、細長い楕円形の4枚の葉が輪生する。また花期が7月〜9月と早い。