半坪ビオトープの日記

第五展望台


第五展望台から北を望むと姿見の池や石室の位置関係がよくわかる。
旭岳の斜面の向こうに見える、当麻岳から右手の安足間岳までもよく見える。一番高く見える安足間岳(2,194m)の右に小さく見えるのが比布岳(2,197m)で、左の肩の先にわずかに平らな頭を見せているのが愛別岳(2,112m)である。

右手に見える旭岳山頂は手に取るように近く見えるが、ここからでも2時間半はかかる。ここから上は火山礫と火山灰ばかりで、高山植物などほとんど皆無ということなので登山は諦め、左(北)の山裾を裾合平まで散策する計画にしたが、よく見ると多少でも植物の緑が認められるので、1時間でも登ってみればよかったと今さらながら思う。

南東から南の方向を眺めると、忠別岳(1,962m)から五色岳(1,868m)、雪渓の多い化雲岳(1,954m)が大きな山容を見せている。トムラウシ山(2,142m)は、化雲岳の陰に隠れて残念ながらほとんど見えない。右へ縦走路がのびて十勝連峰に至るが、三角の目立つ山がオプタテシケ山(2,012m)で、次の山が美瑛岳(2,052m)と十勝岳(2,077m)と連なり、最後に富良野岳(1,911m)に至る。

雪渓の多い化雲岳をアップしてみると、大雪の奥座敷といわれるトムラウシ山のてっぺんが化雲岳の頂上の上にギザギザに黒く重なっているのが認められる。右手の大雪渓の上の山は、小化雲岳(1,924m)である。天人峡温泉から化雲岳へ登る尾根に沿っている。

オプタテシケ山からの十勝連峰をアップしてみると、次の山が美瑛岳で、その右の秀麗な山容が十勝岳(2,077m)である。最後に右端の富良野岳に至るが、昨日登った上ホロカメットク山(1,920m)と上富良野岳はその間にある。

もう一度オプタテシケ山から右(南)を眺めると、富良野岳の右手の雲海の彼方(南西)に、夕張岳(1,667m)と芦別岳(1,726m)がかすかに認められる。

ロープウェイの姿見駅の彼方は、西の方角にあたり、美瑛や富良野を越えて石狩平野となるのだろうが雲海ではっきりとは分からない。

第五展望台から姿見の池に向うとすぐ足下に、白いカラフトイソツツジが咲いていた。その手前にはコケモモ(Vaccinium vitis-idaea var. minus)の小さなピンクの花が咲いていた。北海道、本州中部地方以北、四国の亜高山帯上部〜高山帯の林縁、岩礫地などに生える常緑小低木で、高さは5~15cmになり、よく分枝する。革質の葉は互生し、楕円形〜倒卵形で先は丸く、縁は全縁である。赤みを帯びた鐘形の花が下向きに咲く。