半坪ビオトープの日記

富良野、ファーム富田


富良野といえばラベンダー畑が有名だが、その先駆的農園であり、中心的存在がこのファーム富田である。
ファームの中心に位置するポプラの並木から見ると、ラベンダーだけでなく色とりどりの花が植えられている「花人の畑」が美しい。右手に入口に近いラポートの舎(いえ)があり、左に大きな花人の舎と、ドライフラワーの舎が見える。

ラベンダー畑はあちこちにあるが、これはグリーンハウス前の畑である。その先には花の舎とラポートの舎が見える。

これは一番西の奥にある「トラディショナルラベンダー畑」である。ファーム富田の原点となった、日本で最も歴史のあるラベンダー畑で、明治期に富良野に入植した富田家の、3代目が本格的にラベンダー栽培を昭和33年(1958)に開始した畑である。昭和45年(1970)にラベンダー栽培はピークを迎え、富良野全体で230ha以上約250戸の農家が栽培を手がけた。しかし昭和48年(1973)に香料会社がラベンダーオイルの買い上げを中止すると、富良野のラベンダー農家はほとんど姿を消した。昭和51年(1976)旧国鉄のカレンダーで紹介されると人気を集め、ポプリの販売から始めて、香水、石けんの製造販売を経て、ラベンダー・ハーブ・花卉の栽培・加工・販売に専念できるようになったという。

トラディショナルラベンダー畑の手前には、香水の舎、蒸留の舎、ポプリの舎などが連なり、ショップやカフェもある。目の前の「秋の彩りの畑」の彼方には、富良野盆地の田園風景と十勝岳連峰の山並みが一望できる。

「秋の彩りの畑」にはまだマリーゴールドの花が咲き乱れていた。

ドライフラワーの舎は、日本で最大規模の展示スペースを誇る。

花の本場オランダのフラワーデザイナーである、レン・オークメイド氏による「北海道の秋」と題したアレンジメントがなされている。

壁や床、高い天井に至るまで、見たこともないようなドライフラワーの素材に圧倒される。