半坪ビオトープの日記

旭川、旭山動物園


8月上旬に北海道中央の大雪山の周りを一週間かけて大きく一巡りした。若い時にトムラウシ山から大雪山までテントを担いで縦走したことがあるが、今では小屋泊まりも辛いので日帰りトレッキングを数回試みた。
初日は早朝の飛行機で旭川に着き、朝から旭山動物園を見物した。日本最北の動物園だが、動物の行動や生活を見せる「行動展示」を導入して人気を集め、近年一躍有名となった。

園内に入るとすぐ右手にフラミンゴが20羽ほどしきりに餌をついばんでいた。ここのフラミンゴの一羽が昨年の夏に脱走して、数ヶ月道内の何ヶ所かで目撃されたニュースを覚えているが、その後消息を聞かないけれども今頃どこにいるのだろうか。

旭山動物園の人気施設は、ぺんぎん館、あざらし館、ほっきょくぐま館で、どちらも水中の姿を間近に見ることができる。あざらし館では、透明なマリンウェイ(円柱水槽)を泳ぐ姿を360度の角度から見えるので、アザラシが行き交うごとに歓声が上がる。

ほっきょくぐま館では、シロクマが水中ダイビングする様子をガラス越しに間近に見ることができるが、その後、柵の中でくつろぐ姿も間近に見ることができる。

オオカミの森では、シンリンオオカミの動きをヘアーズアイ(かまぼこ型のぞきカプセル)から目の前で見ることができる。

おらんうーたん館では、鉄骨の間にロープが縦横に張り巡らされて、オランウータンの空中散歩の様子を眺めることができる。

サル舎では、キョンと同居しているシロテナガザル、ワオキツネザル、アビシニアコロブスも面白いが、このブラッザグエノンが珍しい。エチオピアからカメルーンなど、東アフリカから中央アフリカにかけて分布しているオナガザル科のサルで、「世界で最も美しいサルのひとつ」ともいわれている。額にある三日月状の毛が特徴的で、鼻の下からのどにかけて長くて白いひげがある。

こちらでは、チンパンジーが木の枝を利用して餌をかき寄せる仕草が観察できるように設定されている。

北海道の森の生態系の頂点に君臨するヒグマも、このもうじゅう館では間近に見ることができる。人懐っこくガラスに近づいてこちらを眺めにくる顔の表情が可愛らしい。
これから大雪山で山歩きするときには、ばったり出会わないように笛を吹くことになるのだが。

こちらのライオンは、ただ寝そべっているようだが、しきりに前足をなめている。その仕草がネコと同じに見え、やはり大きなネコ科だなと思わせる。