半坪ビオトープの日記

黒部ダム


7月下旬にいつもの遊び仲間達と富山県立山に行ったが、残念ながら天候不順で雨ばかり、立山三山に登るどころか一度も姿を見ることができなかった。
それでも初日は、黒部ダムまで時折晴れ間がのぞいた。
信濃大町からワゴンタクシーで予定より早めに扇沢に着いたが、立山方向から雲が続々と流れてきて晴れ間がわずかとなった。今年は黒部ダム完成50周年になるそうだ。

今ではすっかり珍しくなったトロリーバスで、扇沢から黒部ダム駅に着くと、トンネルの先に黒部ダムとそれを取り囲む山々が見えるが、山の上の方は雲がかかって見えない。

黒部ダム富山県黒部川に建設されたダムで、標高1,454mにあり、1956年に着工され1963年に竣工した。

ダムの水を利用する発電所黒部川第四発電所なので、完成時には「黒四ダム」とも呼ばれたが、最近は正式名称の「黒部ダム」と呼ばれている。

建設工事の作業員延べ人数は1,000万人を超え、工事中の労働災害による殉職者は171人にも及び苦難を極めた。その様子は「黒部の太陽」(主演:三船敏郎石原裕次郎)という映画にも描かれている。

ダムの形式はアーチ式ドーム越流型といい、ダムの堰堤の高さは186mと日本一を誇り、毎年の観光客は約百万人である。堤頂長は、アーチ式ダム中では日本一であり、総貯水量は約2億立方メートルで、アーチ式ダム中では日本第4位である。

15分ほど歩いてダムを渡る。黒部湖には遊覧船「ガルベ」があり、日本一高所の湖面を30分遊覧できる。

黒部湖駅からケーブルカーで黒部平まで上ると、立山方面には雪渓が見られたが、厚い雲に覆われ雨が降っていた。黒部ケーブルカーは日本で唯一の全線地下式である。

黒部平から標高2,316mの大観峰までは立山ロープウェイに乗り、黒部湖を見下ろしながら上る。

雪渓がいくつも近くに見えるが、そのうち分厚い雲と霧の中を突き進む。