半坪ビオトープの日記

弥彦神社、十柱神社


随神門の右手、鼓楼の手前に、境内摂社が5社、境内末社が3社とずらり並んでいる。

弥彦神社の祭神、天香山命にゆかりの神が祀られているので、順に見ていく。一番左手に建つ摂社は、武呉(たけくれ)神社である。

武呉神社の祭神は、天五田根(あめのいつたね)命で、天香山命の第1嗣(後継第1代)である。

その右に建つ摂社は、草薙神社である。祭神は、天戸国命で、天香山命の第3嗣(後継3代)である。神廟は、弥彦公園内の御殿山にある。

その次に建つ摂社は、今山神社である。祭神は、建筒草命で、天香山命の第4嗣である。神廟は、西蒲区樋曽にある。

その次の摂社が、勝(すぐる)神社である。祭神は、建田背命で、天香山命の第5嗣である。神廟は、弥彦公園内の御殿山にある。

その次の摂社が、乙子(おとご)神社である。祭神は、建諸隅(たけもろずみ)命で、天香山命の第6嗣である。神廟は、武呉神社と同じく本社境内にある。

その次に建つ末社は、二十二所社で、祭神として近畿周辺の著名な22神を祀っている。

その次に建つ末社は、八所神社で、祭神として京都以東の著名な8神を祀っている。

最後の大柄な末社は、十柱神社である。祭神として、大己貴神ほか土木関係の9柱の神を祀っている。社殿は元禄7年(1694)に長岡藩主牧野忠辰により建立されたものである。向拝付入母屋造茅葺屋根で、蟇股の絵様彫刻等に桃山時代の特徴を残しているため、国の重要文化財に指定されている。
このほかの境外摂社で主なものに妻戸神社、船山神社、桜井神社がある。妻戸神社の祭神は、天香山命の妃神である熟穂屋(うましほや)姫命で、鎮座地は長岡市寺泊野積、神廟は弥彦山頂にある。船山神社の祭神は、天香山命の第2嗣である天忍人(あめのおしひと)命で、鎮座地、神廟とも西蒲区福井である。桜井神社の祭神は、天香山命であり、鎮座地は弥彦村麓字小桜で、弥彦神社の旧跡と伝えられている。