半坪ビオトープの日記

関山神社、仏足石


社殿左手前には、金比羅堂が建っている。金比羅堂には、海神、龍神が祀られている。

社殿右には、神輿殿があり、7月下旬に行われる火祭りでの神輿渡御で使われる神輿が安置されている。

神輿殿の右手には、夜具石があり、さらにその手前に巡洋艦妙高」の砲弾が記念碑として奉納されている。一等巡洋艦妙高」は、昭和4年に竣工し、日中戦争第二次世界大戦で活躍したとして、拝殿内にも写真がいくつか掲げられている。

関山神社の鳥居から南側50mほどのところに、安山岩製の仏足石が覆堂の中に安置されている。

仏足石は釈迦の足裏を刻んだ石であり、日本全国に百八十基余り数えられるが、関山の仏足石は鎌倉時代の作と推定され、奈良薬師寺のものに次いで古く、高さ190cm、横160cmの大きい自然石に彫られている。仏足(中央)、舎利塔(左)、仏手華判(右、指紋)の三者が彫刻されていて、日本で唯一というがとにかく極めて珍しい仏足石である。

社殿の左、関山神社境内南側に妙高堂という小さなお堂がある。治承5年(1181)木曾義仲が戦勝を祈願して、阿弥陀三尊像を妙高山頂に祀ったと伝えられるが、しばしば盗難に遭ったため明治2年に現在地に安置した。

堂内には善光寺式三尊像が納められ、毎年7月1日に行われる妙高山の山開きに、燕温泉仮堂で開帳される。

妙高堂の右隣には、関山石仏群と呼ばれる25体の石仏がある。いずれも平安時代末期から鎌倉時代の作と推定され、もと妙高山の登山道脇に散在していたのを集めたものである。この石仏群の特徴は、胸部から上のみ造り、台座を設けず直接地中に植え込ませたので、下半身像が地中にあるような錯覚を与えるところにある。