半坪ビオトープの日記

磯部稲村神社、拝殿


月山寺から西へ1kmほどで磯部稲村神社に着く。その参道をはさみ、両側1kmに及ぶ桜並木がある。平安時代から西の「吉野」に東の「桜川」といわれるほど東国一のサクラの名所であり、東北産の白山桜を中心に多くの品種が揃っていて、桜川が国の名勝に指定され、桜川のサクラが国の天然記念物に指定されている。境内にも桜の古木が多い。また、世阿弥元清が創作した謡曲「桜川」の舞台としても知られている。

創祀は定かではないが、景行天皇の時代、日本武尊倭姫命が伊勢の皇大神宮荒祭宮磯宮をこの地に移祀したと伝えられている。大宝2年(702)文武天皇の勅命により再建され、天慶2年(939)平貞盛が将門追討の祈願を行ったと伝えられている。延喜式神名帳常陸国久慈郡の稲村神社に比定されているが異説もある。

元亀元年(1570)宇都宮広綱が社殿を造営し、元禄7年(1694)水戸藩徳川光圀が社参し、明治42年に社殿焼失し、大正2年に再建とされる。

拝殿の裏に続く本殿は、それほど大きくはないが、風格のある流造で、細部に立派な彫刻がたくさん施されている。祭神は、天照皇大神・木華咲耶姫命・天手力雄命・栲幡千千姫命瀬織津姫命・日本武尊天太玉命玉依姫命・玉柱屋姫命・天鈿女命・倭姫命・天兒屋根命・豊受大神と、たくさん祀っている。

社殿の右側には鹿島神社が鎮座している。

鹿島神社の右手には、足魂神社がある。祭神は、饒速日(にぎはやひ)神と玉御祖神を祀っている。

足魂神社の左奥には、蠶養(こがい)神社があり、祭神として稚産霊と保食大神を祀っている。

鹿島神社の裏手にあるのは、多賀神社である。祭神は、伊弉諾尊伊弉冊尊を祀っている。