半坪ビオトープの日記

筑波山大御堂


筑波山神社の拝殿とその左にある参集殿の間をくぐって左に進むと、参拝者への御清めの水、御神水が湧き出ている。水源は、十一面観音を安置する神窟である。

神水の左の石段を上がって行くと朱色の鳥居をくぐった先に、境内社が二つ並んで建っている。

左に建っているのは、朝日稲荷神社である。別名出世稲荷という。嵯峨天皇の皇子、常陸国太守忠良親王が創建した神社で、祭神は太田命である。筑波山七稲荷の一つといわれる。隣にも稲荷神社がある。

筑波山神社の境内の一番左(西)の外れに、知足院中禅寺の名跡を継いだ大御堂がある。8世紀末に徳一大師により開創された後、空海密教道場を開き、明治まで山岳霊場として栄えた。明治初年の廃仏毀釈で壊され、昭和5年(1930)に再建された。現在の本堂は戦後の再建である。真言宗豊山派で、本尊は十一面千手観音であり、大御堂観音とも通称される。

大御堂は、坂東第25番札所であり、大御堂の鐘は、厚木市飯山の第6番長谷寺千葉市の第29番千葉寺とともに、坂東札所三霊鐘の一つとされている。

筑波山神社を観た後、予定では筑波山にケーブルカーで上り、男体山(871m)と女体山(877m)に登る予定だったが、朝からの雨が雪に変わり、山頂付近は真っ白になっていた。

やがて雲が切れて薄日が差すようになったが、それでも山道は凍っているはずなので、残念ながらハイキングは諦めた。