半坪ビオトープの日記

どぜう飯田屋


浅草寺は初詣客でたいへん混雑していたので後回しにして、合羽橋の「どぜう飯田屋」でゆっくり昼食をとった。早めにきたせいか十人ほどしか並んでいなかった。明治開業の老舗らしく下足番がいて、履物を預けて木札をもらう。その木札が座席で回収されて勘定札になる仕組みである。

玄人ならどぜう鍋(1500)を注文するのだろうが、どじょうを丸のまま煮るので、素人には食べにくいとされる。当然、素人は柳川鍋(1600)を頼むことになる。どじょうは開いてあるし、ささがきゴボウと卵とじで煮上がってでてくる。

生から煮てみたい人には、ほねぬき鍋(1600)がある。どじょうの頭を切り落とし、背から開いて中骨が抜いてある。

両面返してしっかり煮てから、たっぷりの刻みネギを乗せて蒸し煮風に煮るよういわれる。鍋底にあらかじめ敷かれているささがきゴボウと割り下を絡めて食べる。

冬場だけの珍しいなまず鍋(2500)があったので、せっかくだから2人だけ挑戦することにした。なまずのぶつ切り肉は、頭から伸びるヒゲが生々しい。

なまずの目玉が気になるが、ともかく10分近くしっかりと煮込む。

肉が煮えたら焼き豆腐と長ネギを加えて煮込み、春菊を足して食べ始める。淡白な味で美味しいが、小骨があるので注意したい。熱燗と相性がよすぎて飲み過ぎてしまったので、浅草寺はあらためて出直すことにした。