仁王門の左手には、平成18年建立の平成観音が立っている。高さは9mある。
仁王門は天保3年(1832)に建立されている。
天保2年に田原藩士渡辺華山は、藩の旧領地である三ヶ尻を調査のため訪れ、龍泉寺に約20日間逗留して三ヶ尻領を実地踏査し「訪へい録」3巻を著した。
また、華山は、仁王門の松図格天井絵および双雁図を寄進している。
仁王門の天井絵は数多く、どれを華山が描いたのか、あるいはこのすべてを描いたのかどうかは、確かめられなかった。
華山のあとを慕って山岡鉄舟・勝海舟・松林桂月等、文人墨客がたくさん訪れている。
境内の裏に回ると赤い鳥居があり、小さな祠が祀られている。裏山は観音山となっているが、二万五千図を見ると、一等三角点が二つもある。一つは山頂部の一角にある77.4mの三角点。もう一つは山頂の電波塔の上にある97.5mの三角点。どうして二つもあるのかはわからない。熊谷市のホームページでは、標高83.3mと紹介している。