半坪ビオトープの日記

龍泉寺、観音堂


熊谷駅西8kmにある真言宗豊山派の少間山観音院龍泉寺は、通称三尻観音山(83.3m)の麓にあり、とても眺望がよい。山門は天保4年(1833)に建立されている。

聖武天皇の頃(724~48)の開創という伝承もあるが、龍泉寺の開基は小此木紀伊守であり、永禄年間(1558~70)に心海法印により開山されたという。
入母屋造瓦葺6間の本堂は、昭和9年に改築されている。

向拝蟇股には鶴の彫刻があり、木鼻の獅子も厳しい形相をしている。正面の飛天などの鏝絵には「太郎作」「蔭山作」の銘がある。

龍泉寺の本尊は不動明王であり、大きさは50cm前後と小さい。

明治初年建立の鐘楼の天井にも、飛天や草花が描かれている。

仁王門をくぐって急な階段を上り詰めると重厚な観音堂が建っている。
観音堂は、天正18年(1590)の建立で、延享4年(1747)に再建されている。千手観音菩薩像は、狭山池より出現した秘仏の金銅仏とされる。

向拝正面の龍の彫刻もその両側の邪鬼と思われる愛嬌のある彫刻も生き生きしている。

観音堂の中の欄間にも彫刻がたくさん施されている。