半坪ビオトープの日記

稲荷山古墳、将軍山古墳


丸墓山古墳の東にある全長が120m高さ12mの稲荷山古墳は、5世紀前半に造られた前方後円墳で、埼玉古墳群の中で最初に出現した古墳である。以前、古墳の上に小さな稲荷社があったことから稲荷山と呼ばれている。丸墓山と同じく墳丘に登れるので、周囲の古墳を眺めることができる。

1968年に墳丘頂上の粘土槨と石槨の埋葬施設が発掘され、金錯銘鉄剣や武器・馬具・挂甲などの副葬品が出土している。

稲荷山古墳の南に、全長90mの将軍山古墳がある。6世紀後半に造られた前方後円墳で、墳丘と周堀の復元に伴い埴輪の複製品をたくさん並べている。

将軍山古墳の西に、全長138mの二子山古墳がある。埼玉古墳群および昔の武蔵国の中でも最大の前方後円墳である。墳丘は二重の堀に囲まれ、それを含めると南北240m以上になる。出土した埴輪から6世紀初頭に造られたと推定されている。

将軍山古墳では、明治時代に後円部にあった横穴式石室が発掘され、馬具や環頭太刀など豊富な副葬品が出土した。

平成9年(1997)には、古墳に入って複製の石室や遺物の出土状況を見学できる将軍山古墳展示館をオープンした。
被葬者の周りには馬用の兜である馬冑や、旗さし金具の蛇行状鉄器、環頭太刀、銅碗などリアルに再現されている。

武装して馬に乗る武人の姿も再現されている。