半坪ビオトープの日記

白河神社


この白河関跡には、延喜式内社の白河神社がある。

狛犬の間を通るとすぐに、大きな藤蔓と古びた鳥居がある。

参道を上り詰めると、社殿の前に大きなスギの木とスギの切り株がある。社殿では、古墳時代成務天皇5年、白河国造・鹽伊乃自直命(しほいのこじのあたいのみこと)を祀り、宝亀2年(771)天太玉命住吉明神中筒男命、玉津島明神・衣通姫命を祀ったという。関の明神、二所関明神とも呼ばれる。

治承4年(1180)源義経が頼朝の挙兵を知り鎌倉に向かう道中に詣で、境内に松の矢を立て勝利を祈願した「矢立ての松」が小さな根元のみの姿で参道脇に残っているというが、見落としてしまった。元和元年(1615)には伊達政宗が社殿を改築奉納したといわれ、社殿の屋根には九曜星、縦三引きの紋が描かれている。

境内は、特別史跡名勝天然記念物に指定されている。社殿右手に大山祇神社の石塔がある、右に小さな祠もあり、境内社というより遥拝所というものであろう。

社殿の脇には、境内社八雲神社がある。

こちらの境内社は、稲荷神社である。
これで那須から福島県南部の二岐温泉白河市の一泊の旅を終えた。那須茶臼岳のハイキングができなくて残念だったが、代わりに大内宿を見物できたのでよしとしよう。