半坪ビオトープの日記

パソコンの異常を修正しようとして、誤ってデータを全て消去してしまった。コマクサやイワギキョウなど乗鞍岳高山植物の写真だけでなく、多くの写真や文書が失われた。今後は、予備のカメラで撮り、運良く残った写真でやりくりします。
乗鞍岳の後、野麦峠を越えて御嶽山(3067m)の岐阜県側の麓、濁河(にごりご)温泉に泊まった。御嶽山の7合目、海抜1800mに位置する濁河温泉は、万座温泉と並ぶ、通年自家用車でたどり着ける日本最高所の温泉である。
温泉の名の由来は、草木の谷と湯の谷が白糸の滝で合流し濁河川となる地点で、互いの水が混ざって化学反応を起こして白濁することによる。

160段もの階段を下った渓谷沿いにある野趣たっぷりの露天風呂が有名である。

発見は江戸時代中期といわれ、明治20年頃から温泉地として開拓され、昭和30年に車道が開通した。
御嶽山の飛騨側登山口(小坂口)として登山基地となっている。

階段脇にセリ科のシラネセンキュウ(Angelica polymorpha)が咲いていた。本州から九州の山地の日陰に生える多年草で、高さは80〜150cmになる。

こちらの黄色の花は、サワギク(Senecio nikoensis)という。日本全国の沢沿いなどに生える多年草で、高さは60〜90cmになる。葉は薄く全体に柔らかい。

谷の底近くになると、向いの崖に咲く花がようやく見分けられるようになる。
このギボウシは、イワギボウシ(Hosta longipes)という。本州の岩手〜兵庫県の山中の湿った崖に生える多年草で、葉の間から20〜40cmの花茎を出し、淡紅紫色の花をたくさん咲かせる。