半坪ビオトープの日記


天気が下り坂なので、帰りは休憩なしで八丁坂を下り、千畳敷カールの遊歩道に合流し、なおも雪渓を下る。剣ヶ池が認められないほどガスってきた。

右上に目を向けると、ロープウェイの千畳敷駅から雪渓を横切ってやって来る人も多く、この遊歩道に来る人よりこれから駒ヶ岳に登る人がまだたくさんいるようだ。
まだ11時とはいえ雷雨注意報が出ているはずなので、他人ごとながら気になる。

雪渓を渡り切ると雪解けを待っていたように咲き乱れる花がにぎやかである。これは八丁坂でよく見かけたシナノキンバイである。

後ろを振り返ると、いっとき霧が晴れ上がってきたようで千畳敷カールのほとんどが見えるようになっていた。

千畳敷駅にあるホテルもはっきりと見えるようになったが、疲れてきたせいかわずか数十メートル上るのさえおっくうになってきた。

あらためて千畳敷カールを眺める。カール底末端のモレーン(氷河が運んできた石等の堆積物)が学術上貴重なものとして、この氷河地形千畳敷カールは長野県の天然記念物に指定されている。