半坪ビオトープの日記


国府多賀城駅の南隣に東北歴史博物館がある。宮城県立なので松島湾貝塚多賀城跡出土品が充実しているが、東北地方全体の歴史を紹介している。

屋外には今野家住宅がある。石巻市北上町から移築した農家で、ホンヤ(本屋?)は明和6年(1769)に建てられている。農家といっても肝入りといって今の村長のような有力者の家で、板敷4室、畳敷2室の6間ある寄棟造の茅葺、箱棟の屋根が豪壮である。

本館の総合展示室では、旧石器時代から縄文時代弥生時代と順を追って近現代まで、仙台湾貝塚多賀城、平泉などの史跡・資料を基に丁寧に解説している。これは縄文時代の墓から出てきた人とイヌの埋葬の様子である。

遮光器土偶といえば青森県亀ヶ岡の遮光器土偶が有名だが、北上町の貝塚から出土した遮光器土偶も展示されている。ほかにも風変わりな土偶が色々とある。

この大きな石碑は多賀城碑のレプリカである。これから本物を見に行くつもりだが、博物館の展示の方がよく見える。

こちらは多賀城廃寺の復元模型である。多賀城廃寺跡を見るよりも、こちらの模型を見る方がイメージがつかめる。

こちらのわら細工の展示は、近世の「村におけるワラの神々」である。東北地方ではワラ製の神々を祀る行事が多く伝えられ、今でも大きな神像を作ったり、ワラ製の衣装をまとったナマハゲなどの神が村を訪れる行事が行われている。とりわけ村境に大きな人形神を立たせて、災いから村を守らせている様子が、映像展示室でも紹介されている。