半坪ビオトープの日記


さて、中断していたGW山寺の続きを再開する。仙台市西部、名取川沿いにある秋保温泉は、平安時代には「名取りの御湯」と呼ばれ、都にも聞こえた湯之里だった。江戸時代に仙台藩の御用湯となり、幕末以降は庶民の湯治場として親しまれてきた。温泉の西に鎌倉時代創建といわれる秋保神社があり、さらに奥には秋保大滝と秋保大滝不動尊がある。
平安時代初期に慈覚大師が荘厳な大滝の姿に心を打たれ、大滝の前に不動尊を安置したのが始まりといわれる。

山寺立石寺の奥之院と呼ばれる西光寺大滝不動堂は、宝形造銅板葺きで、3間四方、文政8年 (1825) の再建である。

軒廻りには彫刻が施され、天井は草花の書かれた格天井で、高さ3.3mの不動明王坐像が安置されている。

境内、歩道堂の後ろに立つ神木はイチョウの大木で、市の保存樹木に指定されている。

秋保大滝は、「日本の滝百選」に選ばれ、国の名勝に指定されている。55mの高さから流紋岩の絶壁を轟音をたてて流れ落ちる様子は迫力があり、那智、華厳と並ぶ「日本三大瀑布(大滝)」の一つといわれている。

滝見台は不動堂のすぐ裏手にある。不動滝橋を経由して滝壺を近くで見られる道もあるというが、1kmの道のりと下って上る時間を考えてあきらめた。