半坪ビオトープの日記


近頃、近所で見かけた花をいくつか紹介しておく。5月上旬に見かけたこの花は、ノウゼンカズラ科のインカルヴィレア・ドゥラヴェーイー(Incarvillea deravayi)という。
属名は、フランスの植物学者ジュシュー(Jussieu)の協力者で、中国へ渡った宣教師ダンカルヴィル(P.d'Incarville)の名にちなむ。種名は、フランスの宣教師で中国西部の植物を紹介したドゥラヴェー(Delavay)の名にちなむ。中国西部原産の半耐寒性のある無茎の多年草。デラビーともいう。

根出葉は長さ30cmほどの羽状複葉で、小葉は6〜11対、鋸歯があり長さ6cmになる。花序は長さ60cmになり、5月頃に筒型で8cmほどの桃色の花を総状につける。

ガクアジサイに似たこちらの花は、ユキノシタ科イワガラミ属のイワガラミ(Schizophragma hydrangeoides)という。日本全国の山地に普通に見られ、幹は径8cmにもなり高くよじ上り、6〜7月頃開花する。欧米では造園材料として以前から販売されているが、日本でも壁面緑化用として活用され始めている。

こちらの花は、ゲラニューム・アズールラッシュ(Geranium 'Azure Rush')というフウロソウ科の園芸品種で、イギリスで開発された人気品種のロザンネイ(Geranium 'Rozanne')のコンパクト種である。径4〜5cmのライラックブルーの丸弁花で、春と秋は花の中心部が白色となり美しい。