半坪ビオトープの日記


あとは昼食を済ませて帰るだけと思ったが、少し時間があったので天女山(1528m)から天の河原(1620m)まで15分ばかりハイキングした。八ヶ岳権現岳(2715m)への登山道の一部だが、展望もきかず花も少なかった。トウゴクミツバツツジもまだつぼみが膨らんだままである。

道端で可愛らしいフデリンドウ(Gentiana zollingeri)の花が咲いているのを見つけた。

日本全国の山野に自生する小型のリンドウで、ハルリンドウに続いて咲き出す。シベリアや中国、千島にも分布している。

昼食は、八ヶ岳高原ラインの中程にある山菜料理で有名な「仙人小屋」にした。11時半に店に着いたが満席で、外で待つ3組目となった。
山菜・キノコ・川魚料理にマタギ料理が人気との評判なので、12種の山菜+天ぷらたくさんの「春の山菜定食」(3000円)と、「鹿肉と山菜のミックスしゃぶしゃぶ定食」(2500円)を注文した。
「初めての人はびっくりするほど待ちます」と書かれている通り、店に入るまで1時間、店に入ってから1時間と合計2時間も待たされて、すっかりお腹がすいてしまった。

「春の山菜定食」の12種の山菜はひとつまみずつで、左上の方から教えてもらった食用ツツジの花・ウルイのほか、ウコギ、アケビのつる、ウドくらいしか分からず、ほかにもリュウキンカツリガネニンジンなどがあるようだが確かめられなかった。天ぷらは、ゼンマイ、コシアブラ、ウドなどだがなかなか判別できないものが多い。

「鹿肉と山菜のミックスしゃぶしゃぶ定食」の鹿肉は冷凍物だろうが、脂身が多めだが色鮮やかで美味しかった。しゃぶしゃぶのタレは、ゴマとポン酢の2種類ある。生の山菜も、コゴミ、アサツキ、セリ、ヤブレガサ、モミジガサ、タラノメ、アケビのつるのほかわからないものもあった。キノコ汁も数種類のキノコがたっぷり入っておいしかった。
ともかく山菜づくしで、山梨県の人気ナンバーワンといわれるだけの特異な店だが、2時間も待つことはないだろうと思いながら帰途についた。