半坪ビオトープの日記


開山堂から下りる時にも性相院、金乗院、中性院と山内支院など山寺の建物の多くの配置が確認できる。

さらに下を見下ろすと、黒い仁王門、無住の観明院、見上げると遥か右上に釈迦堂が認められる。

後は下る一方だが、道端に日本中の山野に自生するエンレイソウ属のエンレイソウ(Trillium smallii)が群生していた。
トリリウムという属名は、3個の萼片、3個の花弁、6個の雄しべ、3室からなる子房と3数性に由来する。ただし、エンレイソウはこの属で唯一花弁を持たない。そのかわり紫褐色の萼片が花弁に見える。

こちらは、ネコノメソウ属のヤマネコノメソウ(Chrysosplenium japonicum) 。日本全国の湿り気のある山野に自生する。花弁はなく、黄色の葯と緑色の萼片が花に見える。

奥之院から870ほどの石段を踏んで下山し、山門手前の事務所から右に行くと抜苦門がある。

その先に構える大きな建物が立石寺の本坊で、周囲には神楽岩や蛙岩などの巨岩や羅漢像が安置されている。
立石寺一山の維持管理や宗教行事はすべてこの本坊で行われている。