半坪ビオトープの日記


ゴールデンウィーク前半に山寺と松島、仙台に出かけた。朝早く東京を出て高速を急いでも山寺に着くのは昼になる。まずは腹ごしらえで、そばにした。

滝不動生蕎麦」でおすすめの「寒ざらしそば」の天ざるは、コゴミの天ぷらやミズとワラビの漬け物もあり、とても美味しかった。
寒ざらしそばとは、秋に収穫した新そばを、2月の大寒に入ってから月山の湧水に3週間ほど浸してから寒風にさらし、乾燥させた玄そばを引いて打ったそばのことをいう。

店の駐車場に車を置かせてもらい登山口に向かうと、右手に対面堂と大きな対面石があった。貞観2年(860)慈覚大師が山寺を開くにあたり、この地方を支配していた狩人磐司磐三郎と大師がこの大石の上で対面し、仏堂を広める拠点としてこの地を明け渡してもらったと伝えられている。山岳仏教霊場を築くため動物を殺さぬよう求められた磐司磐三郎は、狩猟をやめたうえ仏道に帰依して、開山の基礎造りに協力したという。

対面石の右にあるお堂は、慈覚大師と磐司磐三郎の両像を安置し、山寺開山の功績を永く称えるために建立された。

山寺登山口の手前に日枝神社の鳥居がある。長い石段を上ったところにある日枝神社は、昔は山王権現と呼ばれていた。
山寺日枝神社登山口と書かれているが、観光客はその先1分の山寺登山口に向かうので、この石段を上る人はほとんどいない。