半坪ビオトープの日記


境内の左手奥に本殿へ通じる参道がある。拝殿の後方、丘の上に本殿があり、拝殿から一直線に上る神官用の階段もあるが、参拝客は鳥居をくぐって左の参道を上る。
参道の途中に青桐の自生地がある。アオギリの自生群落の北限に当たり、国の天然記念物に指定されている。

参道を上り詰めるとまた鳥居があり、その手前左手に目の神様が祀られている。

昔、ここにあすなろの大木があり、その木の幹には大きなこぶがあって、その中にはどんな日照りにも乾かないきれいな水が入っていた。この水で目を洗うとどんな眼病も治るという言い伝えがあり、村人はこの木を目の神様と呼んで信仰していた。しかし今ではその木も枯れてしまったため、ここに社を造って祀っているという。

鳥居をくぐると左に神門が見え、拝殿から一直線に上がってきた参道と交わる。

神門の手前両側には白木の杭が立ち並び、御幣が下げられていて人気もないがどことなく厳かな雰囲気が漂う。

白浜神社は、延喜式神名帳には三島大社とともに名神大社に列している。延徳3年(1491)の北条早雲の参詣以後、後北条氏の崇敬篤かったが、寛永7年(1630)の検地で境内以外の全社領が上地にあっていらい、徐々に衰退していった。
火達山の山上近くにある本殿は、大正11年造営の三間社流造向拝付総檜造銅板葺である。

本殿から戻るときに、立ち入り禁止の神官用の参道を見下ろすことができた。一直線に拝殿に向かっている。