半坪ビオトープの日記


下田駅から北東4kmにある白浜海岸は、長い砂浜が広がり、夏には多くの海水浴客でにぎわう。その海岸を二つに分ける杜に、式内大社の伊古奈比咩命神社がある。伊豆国最古の宮で、鎮座地に因み白浜神社と通称される。朱色の神橋と一の鳥居が鮮やかである。

三嶋大社を深く崇敬した源頼朝がこの地も訪れたかどうかは定かではないが、北条早雲はこの神社を深く崇敬したという。

白浜神社のビャクシン樹林は、県指定の天然記念物であり、境内には古木が多い。手水舎脇に立つビャクシンの神木は、幹の裂け目に薬師如来を祀っている。推定樹齢2000年という立派な巨木である。

向かい側に立つ白龍のビャクシンは、枯れてから1300年の神木である。地中から天に向かって白龍が飛び出すように見立てられている。

鳥小屋には御神鶏としての小国と烏骨鶏が飼われている。小国は中国の長鳴鶏で、平安時代に京都で飼われていた。徳川時代にこの小国鶏から、尾長鶏東天紅など多くの品種が作られた。原産地の中国では見られない貴重な鶏で、国の天然記念物に指定されている。

境内には古い石碑がいくつもあるが、残念ながら何の石碑だかなかなか読み取れない。