半坪ビオトープの日記


湯田川温泉の西にある田川八幡神社は、古くは大山川上流に川下の地主神としてあったものを霊亀元年(715)に遷座し、さらに源義家が寛治元年(1087)に現在地に遷座したと伝えられる。

歴代の支配者に崇敬され、平安末期は田川郡を領した、田川氏の祈願所となり武藤氏は建暦年間(1211~13)、最上義守は享禄3年(1530)に社殿を改修し、最上義光社領58石を安堵している。最上氏が改易後に領主となった酒井氏も崇敬社とし、社領40石を寄進し、正保4年(1647)、享保4年(1719)に社殿を修復している。明治9年、郷社に列している。

社地は背後に山を負い、古木老樹が茂り合う小丘陵地を占め、面積は2万㎡を超える。
社殿は流造の本殿や堂造の拝殿を備える。これが拝殿である。拝殿の奥に本殿があるのだが見逃してしまった。

祭神は、誉田別命玉依比売命、足伸彦命、息長足姫命を祀る。

社宝として源義家奉納と伝える線刻不動明王鏡像や千満珠、旗一竿、写経三本、剣一口がある。特に線刻不動明王鏡像は東北3優品のひとつとされる。ほかにも大般若経116巻、南北朝期の懸仏、室町期の狛犬などがある。阿像の狛犬の表情は楽しげである。

こちらは拝殿手前左にある勝喜殿である。