半坪ビオトープの日記


岩木山神社の隣には百沢温泉があるが、岩木山の南西麓には古くから嶽温泉がある。
名物マタギ飯のある「山のホテル」は、黒と白を基調とした民芸風の旅館で、先代は宿経営しながらマタギ(狩人)だったという。

嶽温泉は、延宝2年(1674)百沢村の杣夫・野呂長五郎が薪切りの際にみつけ、笹小屋をかけたのがはじまりという。
寛政8年(1794)の火事でさらに下方に湯小屋が建てられ、藩政時代から湯治場となっていた温泉である。今では8軒ほどの宿がある。
天然の青森ヒバを使った風呂で、泉質は硫化水素系の強酸性、やや白濁していて硫黄の匂いがする。

入口に近い古い風呂は、日帰り客も受け入れている。

左にあるマタギ飯とは、山菜入りの炊き込みご飯で、きじ肉、舞茸、竹の子、ごぼう、人参、三つ葉、糸こんにゃくの七種の具を入れた釜飯を炊き上げている。

朝食にもミズなどいろいろな山菜がでてくる。近くの高原は、石坂洋次郎の小説「草を刈る娘」の舞台になったところであり、今では青少年スポーツセンターもできているが、高原全体はひっそりとしてあまり人の気配がなかった。