半坪ビオトープの日記


初山宝林寺は、徳川将軍旗本の金指近藤二代目貞用が寛文4年(1664)に中国(明)の高僧、独湛禅師を招いて開創した黄檗宗の寺であり、浜名湖湖北五山の一つである。
元禄6年(1693)に建てられた山門は、木割りの太い柱を用いた一間一戸四脚門で、屋根は杮葺きである。「初山」の扁額は、隠元禅師の書で、裏面に元禄六年の記がある。

寛文7年(1667)に建立された佛殿(本堂)は、中国明朝風の建築様式を現代に伝える貴重な建築物で、国の重要文化財に指定されている。「宝林禅寺」の扁額は隠元禅師の書である。創建当時は寺領100石を有し、黄檗禅の専門道場として七堂伽藍も整い、5万坪を超えた敷地に20棟余りの諸堂が立ち並んでいたという。境内には石仏五如来阿弥陀三石仏、阿弥陀立像などの石仏が安置されている。

佛殿内部の正面には本尊釈迦三尊像(釈迦如来、迦葉尊者、阿難尊者)が祀られている。

釈迦三尊像の右には梁の武帝像が祀られている。

釈迦三尊像の左には達磨大師の像が祀られている。