半坪ビオトープの日記


浜名湖の北東、浜松の北西にあたる、金指にある実相寺は、嘉慶元年(1387)悦翁和尚が開山した臨済宗方広寺派の寺で、秀吉、家康に仕えた旗本、近藤登之助季用(すえもち)を開基とし、その長子貞用(さだもち)により当地に移された。万治3年(1660)寺号を松源山実相寺と改め、金指近藤氏始祖の菩提寺とした。

この鐘楼門など古い建築群があり、禅寺の静かな雰囲気が漂う。

延宝6年(1678)再建の本堂では地域の子供たちを集めて花祭りが盛大に行われていた。

開基塔の前面を荘厳する形で作庭された庭園は、江戸時代前期の築山式枯山水庭園である。中央に三連山を築き、築山中腹から裾にかけて滝石組を配し、祖塔の後方には借景として三岳山も遠望できる。ミヤマツツジが見頃を迎えていて美しい。

裏に回るとミヤマツツジが間近に見られ、右奥に開基塔(祖塔)がある。五輪塔が開基近藤季用の墓であり、四面石塔が妻の墓である。

境内には1845年建立の庚申堂もある。