半坪ビオトープの日記


細江町にある姫街道と銅鐸の歴史民俗資料館は、姫街道を通行する人々の道具や町内で発見された銅鐸などを展示する幅広い資料館である。
入り口脇には、県指定民俗文化財の旧山瀬家の産屋が保存されている。右奥には東林寺が見える。

姫街道の名の由来や、銅鐸のほかにも、囲目網漁というぼら漁の船や漁具、浜名湖北岸で昭和40年代まで盛んだった藺草栽培と畳表生産の資料などがたくさん展示されている。

浜名湖周辺では26個の銅鐸が出土し、飾り耳の多い近畿式銅鐸と、飾り耳のない三遠式銅鐸の二通りあり、中でも悪ヶ谷銅鐸は鹿の絵が描かれ貴重である。

約2万年前まで生息していたナウマン象の臼歯や牙の化石も近くで出土している。

資料館の向かいには細江神社がある。津波で流れ着いた牛頭天王を祀る災厄除けの神社である。

資料館の右奥に見えた瑞光山東林寺は、臨済宗方広寺派の寺で、天正5年(1577)の再興と伝えられる。