半坪ビオトープの日記


大福寺の近く、同じく浜名湖湖北五山の一つである摩訶耶寺は、神亀3年(726)聖武天皇勅願寺として行基が開基した真言宗の古刹で、遠州屈指の名園を持つ。

当初は奥山富幕の山中に在って真萱堂と称し、平安時代初期に千頭峯に移され、平安時代末期にさらに現在地に移された。
国の重文に指定されている藤原時代の木造千手観音立像や鎌倉時代の木造不動明王立像も見応えがある。現在の本堂は江戸時代、寛永9年(1632)に建立され、格天井には法橋関中の筆になる彩色花鳥図がある。

宝物館内部は撮影禁止なので、参考にパンフの木造千手観音像を載せる。

平安時代の様式を持つ鎌倉時代初期の池泉鑑賞・回遊式蓬莱庭園は、出島や鶴亀などを模した石組みを配置して独特の景観を広げている。

京都西芳寺苔寺)の庭園に次ぐ古さの日本屈指の名庭という。

山門を入ってすぐに千手観音らしき古びた石仏がたくさん並んでいる。スミレも咲き乱れていた。